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公務員へ転職したい!面接試験の質問回答例と対策のポイントを紹介

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・公務員への転職を目指していて面接試験の対策をしたい。

・転職者が面接試験で注意すべきことを知りたい。

・質問回答例を知りたい。

こんな悩みを解決できる記事になっています。

私の夫は実際に民間企業から地方公務員へ転職。その経験から面接試験の質問回答例、試験対策のポイントなどを紹介していきます。

面接試験を突破するための情報としてご参考にしてください。

転職者が面接試験で注意すべきこと

公務員の面接試験では、転職で受ける場合と新卒で受ける場合とで勝手がやや異なります。

転職者の方が求められることが多く、それに応じた対策も必要です。

3つのポイントを紹介します。

新卒枠よりも厳しく人物像を審査される

転職者は新卒者よりも厳しい戦いが待っています。

なぜなら即戦力として期待されているので、能力や人柄など求める人物像か見抜かれるからです。

これは公務員に限らず民間への転職でも同様かと思います。

筆記試験と比べて面接試験の配点ウェートが高い傾向にあるのも、人物像をより重視しているからと考えられます。

例えば、ある地方自治体の令和2年度の採用試験における配点割合では以下のとおり面接重視になっています。

※職務経歴書が求められる場合は論文試験に、プレゼンテーション面接・集団討論は面接試験に含めて計算

新卒枠と共通する質問とプラスアルファの質問がある

転職者の場合、「なぜ公務員になりたいのか」といった新卒枠と共通の質問に加え、転職に関する質問があります。

以下の質問には確実に答えられるよう準備しておきましょう。

 質問内容
新卒、転職者で共通の質問なぜ公務員になりたいのか。
公務員になって何をしたいのか。
なぜこの自治体を選んだのか。
転職者に聞かれる質問なぜ転職するのか。
なぜ民間企業でなく公務員に転職したいのか。
転職についてまわりに相談したか。
夫も実際に面接試験で質問されました。

転職に関する質問には理論武装をすべき

転職に関する質問は踏み込んで聞かれても回答に詰まらないよう、しっかりと理論武装をしておきましょう。

特に転職理由は詳しく聞かれ、一度質問に答えても、その回答に対してさらに質問されることもあります。

民間でキャリアを積みながらなぜ畑の違う公務員を選んだのか、矛盾のないロジックで説明できるようにしましょう。

ここで注意すべきことは現職(前職)の民間企業の不満は言わないこと。(待遇面や人間関係など)

採用側は意欲を持って来てくれる人を採用したいため、民間が嫌だから公務員を狙っていると思われてはダメです。

本心はどうあれ「公務員でなければやりたいことができない!」など詳しく説明できるよう準備するとよいかと思います。

実際に面接試験で聞かれたこと&答えたこと

実際に転職で公務員の面接試験を受けたときに聞かれたこと&答えたことを紹介します。

夫が合格した市役所の面接試験でのやり取りとなります。

面接は基本は事前に提出していた履歴書ベースにやり取りが始まったようです。

夫は下記の状況で面接試験に臨みました。

・大卒後は製造業の理系職で8年間勤務
・市役所の行政職を受験

なぜ民間を辞めてまでして公務員になりたいのか

質問

なぜ今の会社を辞めてまでして公務員になりたいのでしょうか。

回答

社会に直接貢献できる仕事をしたいからです。
生活のサポートや、住みやすいまちづくりなど、公務員の仕事は市民生活に直結するものと考えています。今の会社にはない公務員ならではの仕事に関心を持ち転職を決意しました。

質問

それでも今の会社を辞めるのはもったいないと思います。正直なところ給料も下がると思いますし。
履歴書に書かれている内容からみても今の会社の仕事の方がより世の中の役に立っているのではないでしょうか。

回答

たしかに今の会社でも、ものづくりを通じて世の中の役には立っているとは思います。
一方で仕事の性質上、開発した技術が製品として流通までには数年がかかること、技術の直接の顧客は社内の別チームであることから、社会の役に立つ実感がわきづらいとも感じています。
その点、公務員は仕事の成果が目に見えて社内の変化に反映されると思います。公務員に転職することで自分の目指すことが実現できると考えるようになりました。

転職について家族に相談したか

質問

(指輪を見て)あなたは結婚されているようですが、転職についてご家族へ相談されましたか。

回答

妻に相談しました。転職したい理由、勤務地や給料など仕事環境がどう変わるかを話し、そのうえで試験を受けたい、転職させてほしいと伝えました。

質問

奥さんは何と言っていましたか。

回答

じっくり考えて決めたことであれば応援すると言ってもらいました。

なぜ今転職をしようと考えたのか

質問

なぜ今転職をしようという気持ちになったのでしょうか。

回答

今の仕事を続けていく中で、新たな分野の仕事にも挑戦したいと考えるようになったからです。
大学卒業後、今の会社で8年間働き仕事のやりがいや楽しさ、辛さも経験してきました。仕事環境には満足している一方で、先ほどお伝えしたとおり公務員として、新しい分野で仕事をしたい思いも強くなり、チャレンジするなら早くと考え行動に移しました。
また、子どもが赤ちゃんから幼児となり家庭環境が少し落ち着いたことも理由の一つです。転職は家庭環境へ与える影響も大きいと考えており、家庭が少し落ち着いたことも転職活動を始めたきっかけになっています。

公務員になって何をやってみたいのか

質問

公務員になったらどんな仕事をしてみたいですか。

回答

例えば外国人の方も過ごしやすいまちとするために、駅や市施設などの案内板に英語表記を増やしたいです。
自分は方向音痴で案内板に助けられることが多々ありました。
観光で来られた外国人の方も同じように迷われることが多いかと思います。そういった方々が不便なく過ごせるようなまちづくりがしたいです。

うちの市役所を選んだ理由は

質問

なぜこの市役所を受験されたのでしょうか。

回答

学生時代に本市に通っていて非常に身近な地域であり、本市の発展に貢献したいと考えたからです。
私の学生時代には公共交通機関が発展し、生活が非常に便利になり感銘を受けました。こういった感動を市民に提供し続けられるよう全力で取り組みます。

夫は以上のような質問回答で合格しました。

ただ、独自で考えた回答で予備校などで指導を受けたものではありません。満点回答ではないかもしれないので、一例としてご参考にしていただければと思います。

面接試験の雰囲気

面接は淡々と質疑が進むかたちで、どちらかというと圧迫寄りでした。

といっても談笑もあったので常にピリピリしたわけではなく、肝となる質問は容赦なくつっこまれる感じです。

例えば夫の場合は、「転職する理由」、「なぜ公務員か」については特に深く追求され、本当に転職したいのか何度も意思を確認されました

面接官は30代後半〜40代の男女1名ずつ(おそらく係長級)、面接時間は20分ほど。

夫の受けた市役所の場合、面接は二次試験で最終試験ではなかったため、採用したいというよりは次の試験に進めるレベルか取捨選択された感じです。

面接試験対策のポイント

面接試験対策のポイントを紹介します。新卒、転職どちらの場合でも意識すべきポイントです。

質問にはロジカルに回答できるようにする

実際の受け答えでロジカルに回答するため以下の4つを意識しましょう。

・質問に答える
・自分の主張を伝える
・根拠を示す
・経験談に基づいて話す

質問に答える

まずは質問されたことに答えるようにしましょう。補足はその後です。

「○○の理由は何ですか?」と聞かれたら、まずは「理由は△△です。」と質問にストレートに答えるべきです。

日常の会話でもそうですが、詳しく伝えようとすると話が脱線して結局何が言いたいのかわからなくなることがあります。

自分の主張を伝える

当たり障りのない回答(参考書の模範解答そのままなど)にすると、面接官の印象にも残りづらいです。

模範解答を参考にしつつ、自分の主張を盛り込んで回答を考えましょう。

根拠を示す

なぜそう思っているのか根拠も伝えましょう。根拠を示すことで論理的に考えていることをアピールできます。

経験談に基づいて話す

経験談を交えることでリアルさが増して他者との差別化ができるほか、自分の主張の裏付けができます。

よく出る王道質問は抑えておく

公務員の面接試験において、多くの自治体で過去に何度も出るような王道質問は確実に抑えましょう。

どんな質問がよく出るかはインターネットで検索するとすぐにわかります。

例えば「公務員 面接面接」と検索すると予備校サイトなどで「よく出る質問」が紹介されています。

複数のウェブサイトで載っている質問を中心に、その他の質問は対策時間に余裕があればでOKです。

夫は試験勉強を始めたタイミングが遅かったので、時間がなくインターネット検索のみで回答を準備しました。

時間に余裕があれば面接試験対策の本を買ったり、予備校を受講して念入りに対策するのもありかと思います。

履歴書に書く内容は精査する

志望動機や自己PRなど、履歴書に書く内容は精査しましょう。

なぜなら面接試験では履歴書に書いた内容ベースに質問されることがあるからです。

履歴書に書いたことは何を聞かれても答えられるようにすべきで、逆に質問で追求されると答えられないことは書かない方が無難です。

履歴書に書く=アピールしたいことと思うので、さじ加減が難しいところですが。

自分の回答に対する質問まで想定する

想定質問への回答だけでなく、回答に対する質問まで想定して準備しましょう。

なぜなら面接では一つの質問回答が一往復で終わらずに、何度か往復することがあるからです。

とにかく面接では答えられず黙ってしまうことが一番まずいので、自分の回答に対しても何を聞かれても答えられるようにしましょう。

面接試験対策を始める時期は人それぞれ

試験対策は早く始めるに越したことはありません。でも、直前の短期間で集中して取り組むことも間違いではないです。

こればかりは人それぞれかと思います。

夫の場合は面接試験対策を始めたのは面接の約1か月前でした。これは一次試験である筆記試験が終わったタイミングになります。

夫の受験した市役所の場合、一次試験と同日に二次試験の論文試験も実施されたので、それまではその2つの勉強に集中したからです。

・一次試験より前の早い時期から面接試験対策も始めるのか
・まずは一次試験に集中して面接試験はその後から始めるのか
夫は後者を選びました。

結果的には合格できたので正解だっといえますが、これはあくまで夫の場合。

面接が苦手だったり、万全に準備するのであれば、余裕を持って対策することをおすすめします。

当たり前のことも忘れずに

質問への回答作成に注力しすぎると忘れがちになりますが、面接では印象も大切です。

面接本番では以下も意識しましょう。

・聞き取りやすいはっきりとした声で話す。
・愛想よく受け答えする。
・服装を清潔にする。

まとめ

転職で公務員を目指すときの面接試験対策について紹介しました。以下にまとめます。

まとめ

・転職者は新卒者よりも厳しめに審査される。

・新卒プラスアルファの質問対策をすべき。

・転職に関する質問には理論武装をすべき。

・質問にはロジカルに回答できるようにする。

・よく出る王道質問は抑えておく。

・履歴書に書く内容は精査する。

・自分の回答に対する質問まで想定する。

公務員の面接試験は配点ウェートが高く、内定を勝ち取るには点数を稼ぎたいところ。万全に対策して臨みましょう。