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仕事で疲弊する30代パパに地方公務員転職のすすめ

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・仕事中心の生活に疲れてきた。

・心と時間にゆとりのある生活がしたい。

・地方公務員への転職に興味がある。

こんな方に役立つ情報を紹介します。

私の夫は30代で民間企業から地方公務員に転職しました。理由はただひとつ。仕事で疲弊する日々から解放されたかったから。

転職の結果、年収は減ったものの健康的で時間にゆとりのある生活を送れるようになりました。

もちろん「民間企業=厳しい、地方公務員=楽」と一概には言えません。

でも

・毎月何十時間も残業している
・仕事で成果を出すため日々プレッシャーが大きい
・仕事に追われて自分の時間がない

という方にとっては「地方公務員への転職」が、仕事中心の生活から抜け出すひとつの手段になるかもしれません。

この記事では、地方公務員への転職を考えている方の参考となるよう、夫の経験をもとに情報をシェアします。

仕事で疲弊する30代パパに地方公務員転職のすすめ

地方公務員への転職で生活はこう変わった

仕事で疲弊する日々から一変し、ストレスはなくなり家族との時間が充実するようになりました

夫は転職前、ある東証1部上場企業の技術者でした。

それなりに高年収で仕事も好きだったものの帰宅は毎晩23時頃。

常に成果報告やプレゼンや技術考案が控えていて、疲労やストレスが溜まりやすい環境となっていました。

子どもと遊べるのは休日だけで、その休日も仕事が頭から離れないようでした。

転職願望は20代の頃からあったのですが、行動に移せないままずるずると30代に。

ようやく転職活動を始め選んだ転職先が同業界でも同業種でもない地方公務員(市役所の事務職)でした。

技術者としての経歴を捨てて地方公務員に転職した結果、以下のように生活が激変し時間にゆとりができました。

内容転職前転職後
帰宅時間23時19時前
家族との時間@平日朝ごはんを一緒に食べるだけ・朝&夜ごはんを一緒に食べる
・子どもとお風呂に入る
・子どもと遊ぶ
自由な時間@平日ほぼなし
(睡眠削って晩酌程度)
趣味や自己啓発、運動などに1日3時間
仕事@休日毎週のように家でも仕事仕事のことは一切考えない

そしてなによりも、いつも疲れていた転職前と比べ転職後は毎日生き生きとしています

一方、転職により年収は700万円→500万円と大きく下がりました。
基本給が下がり、残業も一気に減ったことが原因です。

でも生活水準は下げずに暮らしはできています

無駄な出費を抑え、節約・節税術も実践、無頓着だった家計を見直す良い機会になりました。

それでも自由に使えるお金は減りましたが何とかなっています。

地方公務員転職のメリット・デメリット

率直に感じたメリットとデメリットを紹介します。

メリット

仕事で疲弊しなくなる

民間企業は利益を追求する組織で成果主義なのに対し、公務員にはそのような文化はありません。

成果を出すために人よりも仕事をする・チャレンジをする必要はなく、ノルマや納期に追われることもないのでプレッシャーも少ないです

与えられた仕事を忠実にこなせるだけでいいんです。
(むしろそっちの方が求められます)

競争社会でない分、肉体的にも精神的にも気楽に仕事ができます。

時間に余裕ができる

もちろん残業自体はあって時期によっても変わりますが、夫の働く市役所全体の平均残業時間は約10時間/月です

総務省が過去に公表した地方公務員残業時間の実態調査結果も同じくらいです。

総務省ウェブサイト「地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果の公表」

残業は部署に依存することが大きいものの、地方公務員の平均としてはこのくらいです。

これならプライベートの時間がたくさん作れます。

休暇制度が充実している

・土日祝日は休み、年次休暇25日(夏期休暇5日を含む)。
・結婚休暇や産前産後休暇などの特別休暇も豊富で給与は満額支給。
・職務免除や休業の種類も多い。

年次休暇が1年に25日とここまで多い民間企業もなかなかないかと思います。

また、特別休暇の場合、給与は7割支給といった民間企業もあるなかで公務員では満額支給されます。

子育て関係は特に手厚いですね。
転勤がない

勤務地は県庁であればその県内、市役所であればその市内になるので、遠い地域に転勤することはありません
(自治体によっては国の省庁へ出向する人もいますが非常に稀なケースです。)

引越する心配がないので、家の購入や子どもの教育などの観点でも魅力的です。

デメリット

給料は期待できない

比較する対象にもよりますが、30代で年収1千万円プレイヤーとなるような大企業や一部のベンチャー企業と比べると少ないです

地方公務員の給与額は民間企業の金額を参考に設定されていて、中小企業と大企業の間くらいの金額となります。

夫の働く市役所の場合、係長級以下で残業代込のおおよその年収は、30代で500~600万円台、40代で700~800万円台です。

課長や部長まで上りつめても50代でやっと年収1千万円程度。

また、昇給は基本的には年功序列で同じ学歴なら早い年齢で入った方が有利となります。

民間企業からの転職の場合は経験年数も加味されますが、同じ社会人年数でも始めから公務員の人よりも安いです。
(民間の職歴は80%以下で換算され、民間で5年働いても公務員では4年以下の扱い)

「仕事でたくさんお金を稼ぎたい!」という方には地方公務員への転職はオススメできないですね。
仕事のモチベーションがあがらない

地方公務員は基本3年程度で部署の異動があるため仕事内容は誰でもできるものばかりです

また、仕事で成果を出して人事評価で良い査定をとったとしても、給与やボーナスにはあまり影響がありません。

刺激の少ない環境で淡々と仕事をこなすことになるのでモチベーションの維持は難しいところです。

休日出勤や災害対応の仕事がある

地方公務員には次のような仕事もあり、時には家族よりも仕事を優先する場合があります

・イベント等で休日出勤
・台風等で警報が出た時の非常配備要員(休日や深夜にも出動)
・他都市被災地への応援

また、勤務する自治体の地域内で大災害が起きたときは、いち早く家を離れ避難所での受入業務などに取り組む必要があります。

地方公務員転職がオススメの人

お金よりも心と時間のゆとりを優先したい方にオススメです

民間企業で長年働き仕事への意識が次のように変わった方は、地方公務員転職を検討してみてはいかがでしょうか。

20代の頃

・仕事はやりがいがある
・残業も多いが年収は高く満足している
・ノルマやプレッシャーはあるが同僚には負けたくない

30代になって

・朝起きて仕事して寝るだけの生活がしんどくなってきた
・仕事はほどほどにして健康的で心にゆとりがある生活がしたい
・家族と過ごしたり趣味や自己啓発する時間がもっとほしい

夫は転職前まさしくこんな状態でした。
そして公務員へ転職して希望通りに心と時間のゆとり生活に変えることができました。

地方公務員への転職に向けてやるべきこと

職務経歴書を作る

まずは職務経歴書を作ってみましょう。

地方公務員の試験では職務経歴書の提出は不要です。(履歴書は必要)

でもこの作業は「これまでの社会人歴で自分が何をしてきたか、何を身につけてきたか」振り返る良い機会になります。

地方公務員で事務職になる場合、社会人で何年もかけて身につけた技術知識、営業能力などの専門スキルは全て不要になります。

それらをリセットしてまで本当に地方公務員に転職したいのか、よく考え決断したうえで次のステップに進みましょう。

職務経歴書のテンプレートは何でも構いません。
(転職サイト等でも無料・無登録でダウンロードできます。)

・どのように仕事に取り組み実績をあげてきたか ←数字で具体的に
・活かせる経験や知識
・自己PR

など具体例も示しながら書いていきましょう。

いざ書いてみると、意外とうまく書けないものです。でも書いているうちに慣れていくので大丈夫です。

ここで整理したことは論文試験や面接試験などの対策で生きてくるので無駄にはなりませんよ。

自治体の採用情報を調べる

自分が受けたい自治体の採用情報をインターネットで調べましょう。

受験資格、試験日程、仕事内容などをチェック。

特に転職の場合は、社会人枠の募集の有無、年齢や職務経験の条件についてよく確認しましょう。

自治体により様々ですが

例えば
・30歳未満は新卒枠(職務経験不問)
・30歳以上は社会人枠(職務経験○年以上)

で募集しているところもあれば、社会人枠の募集がないところもあります。

希望の自治体の募集条件を満たさなければそもそも受けることができないので、その場合は諦めて他の自治体を探します。

なお、公務員試験は複数の自治体への併願も可能です。

自分が希望する生活圏と自治体の勤務条件を照らし合わせて複数の候補があれば選択肢が広がりますね。




試験勉強をする

地方公務員試験は倍率が高く(10倍、20倍になる自治体もあり)狭き門です

合格するにはできる限り時間をかけて試験勉強することが必要です。

試験内容は筆記(一般教養)、面接、論文で、社会人枠ではプレゼンテーション面接やグループ討論も取り入れている自治体もあります。

それら試験対策について簡単に紹介します。

実際に地方公務員試験に合格した夫が実践した対策です。

筆記試験(一般教養)

地方公務員試験用の問題集でひたすら勉強しましょう。

過去問集がある場合はそちらを活用します。社会人枠で受ける場合でも、大卒用の問題集を使えばOKです。

政治、経済、数的処理、英文、古文など広範囲にわたる勉強が必要です。

出題の傾向や問題を解く感覚をつかみながら何度も問題を解いて知識を蓄えましょう。

試験全体に占める配点が少なくても、一次試験となるここで一気に落とされるので油断は禁物です。

夫が受けた市役所では4分の1まで絞られました

筆記試験の勉強方法については以下の記事で詳しく紹介しています。

地方公務員試験の勉強方法【社会人枠 筆記試験(一般教養問題)編】地方公務員になるには試験に合格しなければなりません。その一次試験が筆記試験(一般教養問題)です。 新卒枠、社会人枠関係なく、国語、...

面接試験

志望理由と転職理由をしっかり答えられるようにしましょう。

質問例は以下のとおりです。

志望理由
「なぜ公務員になりたいのか」
「なぜこの自治体なのか」
「どんな仕事がしたいのか」
「自分の長所・短所、自己PR」

転職理由
「民間企業を辞めてまで公務員に転職したい理由は」
「給料は下がっても大丈夫か」
「転職について家族はどう思っているのか」
「新卒の時に公務員にならなかった理由は」

他にも時事問題やその自治体について聞かれることもあります。

「結論→理由→具体例→まとめ」という構成を意識して、自分の意見をわかりやすく伝えられるようにしましょう。

論文試験

社会人経験を踏まえた自己PR、行政に対する考え方を問われる試験です。
あらかじめ論文テーマを想定して回答を準備しましょう。

テーマは試験当日までわかりませんが、制限時間や書く量(1時間でA4用紙1枚分程度)を考えると当日にいちから作るのはかなりきついです。

よくあるテーマは以下のとおり。

・社会人経験で身につけたスキルを行政にどう生かしていくか

・社会問題(少子高齢化、働き方改革など)を踏まえ行政はどう取り組んでいくべきか

自治体のウェブサイトに過去の出題が載っている場合は確実に押さえます。

いろいろなテーマに応用が効くような回答を暗記しておくと良いですね。

また、時間を計って書く練習も必須です

普段パソコン慣れしていると気づきづらいのですが、文を書くことは意外と時間がかかります。

書き間違えなどでスムーズにいかないんですよね。事前に訓練しておきましょう。

論文試験の勉強方法については以下の記事で詳しく紹介しています。

地方公務員の論文試験対策【社会人枠で一発合格した勉強方法を公開】地方公務員試験でほぼ必須となる論文試験。配点割合も高めで、合格するにはここでしっかりと高得点を取りたいところ。 特に社会人枠で受験...

プレゼンテーション面接試験

事前に出されるテーマに対し資料を準備して、試験当日にプレゼンテーション、質疑応答をします。

対策のポイントは以下の3つ。

簡潔でわかりやすい資料を作る

論理立っているか、見やすい見た目かも意識して、初めて聞く人に伝わるように作りましょう。

制限時間内にプレゼンを終える練習をする

早口にならないよう意識して時間を計って練習しましょう。

時間が足りない場合は優先度の低い内容は資料から削ってしまいます。

質問対策を万全にする

あらゆる質問を想定し回答を準備しましょう。

質問されると困るようなことは資料に載せない方が無難です。

プレゼンテーション面接試験がある場合、配点は大きく合否を左右するものになります。

しっかりと自己アピールができるよう時間をかけて準備して臨みましょう。

グループ討論試験

試験当日もしくは事前に出されるテーマに対し、5人くらいのグループで討論して結論を導く試験です。

試験の性質上、個人での対策には限界がありますが、「自分の意見を伝える」、「他者の意見も聞く」、「時間内に結論を出す」など意識して臨むようにしましょう。

以上、地方公務員への転職に向けてやるべきことを紹介しました。

自分で情報を集めるのが面倒な方、試験勉強のサポートを受けたい方は、通信講座や予備校を活用するのも一つの手です。ただ、それなりにお金がかかります。

地方公務員試験は1年に1度。落ちたら次のチャンスはまた来年です。最終的には自分の努力次第なので悔いのないように取り組みましょう

まとめ

民間企業から地方公務員への転職について、以下にまとめます。

まとめ

・仕事で疲弊する日々から一変し、ストレスはなくなり家族との時間が充実。

・メリットは「仕事で疲弊しない」、「時間に余裕ができる」「休暇制度の充実」、「転勤がない」。

・デメリットは「給与が少ない」、「仕事のモチベーションが上がらない」、「休日出勤や災害対応の仕事がある」。

・お金よりも心と時間のゆとりを優先したい方にオススメ。

・転職に向けてやるべきことは「職務経歴書を作る」、「自治体の採用情報を調べる」、「試験勉強をする」。

民間企業で仕事に疲弊していて、心と時間にゆとりのある生活をしたいと考えている方は、ぜひ地方公務員への転職も検討してみてください。