公務員の仕事 PR

公務員は文系能力が役立つ理由

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

事務仕事をする公務員は文系が向いていそう。どんな文系能力が役立つのか、理由と合わせて知っておきたい。

こんな方の参考になる情報を紹介します。

公務員、中でも行政職(役所で事務仕事をしている人)は仕事で文を読み書きする機会が多いです。

仕事でいろいろな文を読んで、いろいろな文を作ります。そのため文系能力の中でも「読解力」と「文章力」が非常に役に立ちます

民間から公務員行政職に転職した私の夫は、公務員になってより文系能力の大切さを実感しました。

その経験をもとに公務員は文系能力が役立つ理由を具体例をまじえて紹介していきます。

公務員は読解力が役立つ

公務員は読解力が役立ちます。

なぜなら公務員は仕事でいろいろな種類の文を読むからです。

法律や条例、行政文書、ウェブサイトなど、仕事を進めるため様々な種類の文を読みます。

イラストや図がある文書は読みやすい一方、法律や条例は堅苦しい文だらけで見るのもつらいです。

それでも読んで理解して、仕事を効率良く進めるためには読解力が役立ちます。

読解力が必要な具体例を紹介していきます。

法律や条例の読解

公務員が読む文で最も堅いのが法律や条例です。

なるべく避けたいところですが、担当業務によっては読まなければならない機会が多々あります。

例えば下記の場合です。

・給与課で給与を決める
→給与条例をもとに算出

・経理事務で支出手続きをする
→会計規則に従い(決裁ルートや必要書類など)手続き

・企業からの届出(例:建築物)を受付する
→法律の条件を満たすか確認

法律や条例は特に堅苦しい文で文字も多く読むのも億劫です。

その堅苦しい文の中から知りたい情報を見つけ出し、理解して仕事につなげなければなりません。

行政文書の読解

役所では国・他自治体・他部署などから行政文書(依頼や照会、通知文など)を受け取ります。

行政文書は法律や条例ほどではないものの堅苦しい文が多いです。

全世帯に届いたコロナ給付金手続き案内も行政文書の一つです。

部署に届く行政文書を、多い時は1日10件以上受け取り処理しなければなりません。

各文書の「重要度や緊急度」、「回答・対応にかかる時間」などを見極め、優先順位を決めて処理する必要があります。

読解力があれば効率よく進めることができます。

ウェブサイトの読解

公務員は企業や他自治体のウェブサイトから情報収集することがあります。

法律や行政文書と違うタイプの文ですが、同じように読解できなければなりません。

例えば新しい事業を検討するときは

・質の高い情報が詰まっている企業のウェブサイト

・役所としての進め方が参考になる他自治体のウェブサイト

などをチェックして情報収集をします。

その中から自分の仕事に使えそうな情報を拾っていきます。

公務員は文章力が役立つ

公務員は文章力も役立ちます。

なぜなら公務員は仕事で文を書くことも多いからです。

行政文書、チラシ、ウェブサイトなどタイプの違う媒体で簡潔な文を書かなければなりません。

読み手にわかりやすく書いたつもりでも客観的に見ると読みづらいことも多々あり、文を書くのは本当に難しいです。

それでも仕事となれば嫌でも文を書かなければなりません。

公務員で文章力が求められる具体例を紹介します。

行政文書の作成

市民向け、企業向け、組織内向け、他自治体向けなど、様々な相手に向けた文書を作成します。

行政文書はレイアウトや用語など書き方に大枠の基準はありますが、文の中身は自分で作ります。

通知、依頼、回答を求める文書になるので、必要な情報は不足なく盛り込みます。

特に行政文書は堅い言葉を使うため、読みづらくなってしまうことが多々あります。

ウェブサイトの作成

役所のイベントや職員募集など、自治体ウェブサイトで周知することもあります。

その場合はウェブサイト向けの記事も作成します。

行政文書ほどでないにしても、堅い言葉使いで慎重な文を心掛けます。

ウェブサイトは画像も使えるので見せ方には多少の融通がききます。

チラシの作成

イベントや取組みを大々的に周知したい時はチラシを作ることもあります。

イラストやデザインは業者に任せることも多いですが、原稿は職員で作ります。

チラシになるとようやく堅い文ではなく、雑誌のように比較的読みやすい文を作ることができます。

SNS発信

自治体によってはSNSで情報発信することもあります。

いかに短い文で情報を伝えるかを意識して文を作ります。

例えばツイッターなら140文字以内に最低限の情報を詰めこみ、目に留まりやすい文を心掛けます。

文字数制限がある分、考えるのが難しくセンスが問われます。

公務員は理系が不利なわけではない

公務員は読解力と作文力が役立ちますが
文系有利で理系不利というわけではありません

なぜなら読解力と作文力は文系理系関係なく必要な能力だからです。

たしかに文系の方が学業で文に触れる機会が多くそれらの能力が身につきやすいです。

また、行政学や経済学専攻の方は公務員試験において有利な面もあります。

一方で理系も計算や実験が中心とはいえ、研究報告、論文などで文の読み書きもします。

そのため理系でも読解力と文章力は身につくので、読み書きが苦手でなければ公務員の事務仕事もこなせるでしょう。

私の夫は小さい頃から国語は嫌い、読書感想文は大の苦手、理数が得意で高校からは理系に進みました。

それでも大学や技術者として入社した民間で読解力と文章力はある程度は自然と身につき、公務員での仕事も苦なくこなせています。

まとめ

公務員は文系能力が役立つ理由について紹介しました。以下にまとめます。

まとめ

・公務員は文系能力「読解力」と「作文力」が役立つ。

・法律や条例、行政文書、ウェブサイトを読むのに読解力が役立つ。

・行政文書、ウェブサイト、チラシの作成、SNS発信に作文力が役立つ。

・文系有利で理系不利なわけではない。

文系能力の中で読解力と文章力は業界や職種に関係なく社会人として役立つ能力です。そして事務仕事の多い公務員の行政職では特に重宝します。

公務員を目指す方はこれらの能力を磨いていきましょう。