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公務員に必要な能力【民間経験者が実感した身につけるべき3つの能力を紹介】

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公務員にはどんな能力が必要なのか?

こんな疑問に役立つ情報を紹介します。

仕事に必要な能力の多くは民間と共通しますが、公務員でより重要視される能力があります。

それはコミュニケーション能力、コツコツ取り組む力、柔軟性です。

公務員の仕事環境に起因するもので、例えば異動が多く仕事がころころ変わるため、それに対応できる柔軟性が求められます。

私の夫は民間から公務員に転職し、公務員で重視される能力を身にしみて感じています。

事例と合わせて紹介しますのでご参考にしていただければと思います。

この記事を書いた人

地方公務員の妻。下記経歴の夫の実体験をもとに記事を書いています。

◇30代で民間から公務員に転職(東証一部上場企業→市役所)
◇理系出身・民間技術者→市役所行政職
◇民間では残業月60時間、独学4か月で公務員試験一発合格

公務員に必要な能力

夫が民間と公務員の両方を経験して、公務員で民間以上に必要と感じた能力について理由とともに紹介していきます。

コミュニケーション能力

公務員はコミュニケーション能力が重要です。

なぜなら公務員は人と接する機会が多いからです。

同僚、企業、市民といった多くの相手と接する機会があります。

民間の場合、「同僚と企業」か「同僚と市民」のどちらかのパターンではないでしょうか。

民間から公務員に転職した夫も、民間時代は「同僚と企業」のみが相手でした。

それが公務員になった後は市民とも接するようになりました。

仕事上の付き合いのない市民相手となると、誰でもわかるような伝え方をするなど、接し方が変わってきます。

タイプの異なる相手と話す機会が増えたことで、よりコミュニケーション能力の重要さを実感したようです。

また、公務員は電話対応でもコミュニケーション能力が重宝されます。

理由は公務員の職場、例えば市役所では固定電話を共用で使うからです。

自分宛の電話だけでなく、同僚宛の電話、誰宛でもない電話(問合せ、クレームなど)の対応も必要になります。

用件に応じて「自分で答える」、「担当者・他部署に繋ぐ」、「折り返し対応する」など瞬時の判断が求められます。

一方で民間で個人電話を支給される場合、自分宛の電話のみですよね。対応に気を使うことは少ないかと思います。

夫も民間時代は個人電話を使っていたので、公務員に転職後は電話対応にも苦労したようです笑

ほかにもイベントや住民窓口を担当する部署になれば、より多くの市民と接することになります。

コミュニケーション能力は公務員にとって不可欠といえるでしょう。

コツコツ取り組む力

どんな仕事でもコツコツ取り組む力が公務員には必要です。

なぜなら公務員は誰でもできる仕事、単純な仕事が多いからです。

例えば「住民窓口の受付」、「給付金や補助金の受付」、「支出/収入手続き事務」など。

住民窓口の仕事の一つは下記のようなルーチンワークになります。

住民から住民票や戸籍の発行申請受付

申請書の内容確認

書類の発行、管理登録

役所の仕事の多くは毎年決まった事業で、前例踏襲で対応できるようになっています。

与えられた仕事をルール・マニュアル通りに進めることが公務員には求めらるのです。

逆にボトムアップの提案や業務改善は求められず、変化よりも現状維持が好まれる傾向があります。

そのため、キャリアアップを目指したい向上心の強い方には物足りなく感じるでしょう。

また、公務員の仕事環境は「仕事ができても給料に反映されない(成果主義でない)」、「スピードよりも正確さ」など、民間とは異なります。

そんな環境下でどんな仕事でもコツコツ取り組める人は公務員向きといえます。

柔軟性

公務員は内容の違う様々な仕事に対応できる柔軟性が求められます。

理由は公務員は3年程度で異動があり、仕事内容がころころ変わるからです。

例えば下記のように異動で仕事が変わります。

◇【異動前】市民窓口
住民票や戸籍などの発行

◆【異動後】財務
予算編成、執行管理

◇【異動前】イベント企画
市民参加イベントの企画・開催

◆【異動後】労務管理
職員の勤務管理、給与計算、年末調整手続き

異動前の仕事の経験や知識は不要となり、新たな仕事を覚えなければなりません。

それが3年ごとに起こるわけです。

民間ではこのように仕事がころころ変わることはないですよね。

また、異動は4/1で、内示は3月下旬。約1週間で後任へ引き継ぎつつ、異動先の新しい仕事を覚えなければなりません。

そのため公務員は様々な内容の仕事に柔軟に対応できる能力が求められるわけです。

なお、仕事自体はすぐに慣れるものばかりなので、取り組む意思があれば大丈夫です。

他の仕事能力について

他の仕事能力の公務員での必要度合いについても紹介していきます。

夫の行政職(事務職)経験での感触によるもので、職種や部署次第でこの通りでないかもしれませんが、一つ参考になればと思います。

公務員で必要度の高い能力

・読解力/文章力
・傾聴力
・情報収集力
・規律性

読解力/文章力

とにかく役所は文字を扱うことが多いため、読解力/文章力があった方が仕事はスムーズに進みます。

公文書やウェブ記事の作成など、準備にあたり読み書きしなければなりません。

詳しくは下記の記事で紹介していますのでご参考にしてください。

公務員は文系能力が役立つ理由事務仕事をする公務員は文系が向いていそう。どんな文系能力が役立つのか、理由と合わせて知っておきたい。 こんな方の参考になる情報を紹介し...

傾聴力

コミュニケーション能力でも触れたとおり、公務員は人と接する機会が多いです。

中でも問い合わせやクレーム対応では相手の話を聞くことから始まるので傾聴力が求められます。

相手を理解すること、話を理解することに長けていれば、うまく立ち回ることができます。

情報収集力

公務員の仕事でも、あらゆる場面で情報収集力が求められます。

例えば、新しい制度をつくるときは、国の方針や他自治体の事例など、必要な情報を的確に集めなければなりません。

調べる内容は違えど比較的民間とも共通する能力かと思います。

規律性

堅く思われがちな公務員は規律性を守る意識が強いです。

基本は条例、規則などに基づき仕事を進めていきます。

その中でのどこまで融通効くかは人によりますが、民間と比べるとやはり堅いと思われます。

公務員で必要度の低い能力

公務員での必要度が低いと感じた能力は以下のとおりです。

・プレゼン力
・提案力
・主体性

プレゼン力

役所ではプレゼンをすることはほとんどありません。

報告会や提案会議がなく、その機会がないからです。(たまに外部から講演を頼まれた時くらいです)

また、紙文化が根強くスライドは使わず、上へ説明する場合も印刷資料の文面を読み上げるやり方です。

夫は民間時代、週2,3はプレゼンしていたのが、公務員に転職後は0になったようです。

提案力

「コツコツ取り組む力」でも触れたとおり、ボトムアップでの提案や業務改善は求められません。

役所の仕事のほとんどは前例踏襲で対応できるからです。

また、新たな事業を検討する場合も、トップダウンで決まることが多いです。

担当から提案できるに越したことはありませんが、提案できなくても大丈夫です。

主体性

公務員は主体性がなく受け身姿勢でも、目の前の仕事を淡々とこなせれば問題ありません。

競争社会にないため、平均点あればそれで良しとされます。

「自分で課題を先取りし解決に取り組む。」このような姿勢が取れなくても、上司から指示されたことを着々とこなせればOKです。

まとめ

公務員に必要な能力について紹介しました。以下にまとめます。

まとめ

公務員に必要な能力はコミュニケーション能力、コツコツ取り組む力、柔軟性。

・コミュニケーション能力
人と接する機会が多いから、固定電話を共用で使うから

・コツコツ取り組む力
誰でもできる仕事、単純な仕事が多いから

・柔軟性
3年程度で異動があり、仕事内容がころころ変わるから

読解力/文章力、傾聴力、情報収集力、規律性も必要度は高い。

プレゼン力、提案力、主体性は必要度は低い。

公務員を目指すうえで参考になれば幸いです。