・公務員は独学で合格できるのか
・社会人で働きながら独学で臨んだ人の体験談を知りたい
こんな方に役立つ情報を紹介します。
公務員試験は勉強すべき内容が多く、独学か予備校を使うべきか悩ましいですよね。
特に社会人で働きながら臨む場合は勉強時間も限られ、効率良いかつ自分に合った試験対策が求められます。
それでもうまく取り組めば社会人でも独学で合格することは可能です。
私の夫は社会人で働きながら独学で公務員に合格し転職しました。この記事では独学を選んだ理由や独学の流れについて紹介します。
夫が民間から地方公務員に転職。残業月60時間の環境ながら4か月の独学で公務員に一発合格した経験を見てきました。
夫の体験談は公務員を目指す方の参考になるかと思います。
独学を選んだ5つの理由
夫は社会人で働きながら独学で公務員試験対策をして一発合格しています。
なぜ独学を選んだのか。5つの理由を紹介します。
時間がなかった
夫の前職は仕事が忙しく、予備校を使ってじっくり試験勉強するほどの時間がありませんでした。
「1か月の残業は60時間+家に持ち帰り仕事」といった感じで自由時間がほぼない状況です。
この時間のなさが独学を選んだ一番の理由になります。
当時夫の予備校に対するイメージは
・100時間は超えそうなカリキュラムをこなし切る自信がない
・予備校授業を優先してやりたい勉強に注力できなさそう
・予備校に行くのがめんどくさい
・自分にあう予備校探すのが手間
といったもの。
社会人で公務員を目指すとなると、やはり時間がネックとなります。
限られた時間で自分のペースで勉強がしたいということで自然と独学を選びました。
お金を掛けたくなかった
試験勉強にあまりお金を掛けたくなかったことも独学を選んだ理由です。
それなりに高い出費になるので夫も私に気を使ったのか、お金の掛からない方法を選びました。
試験勉強のために使ったお金は筆記試験対策用の過去問集1冊(1500円くらい)のみです。
他に試験対策で必要な情報収集はすべてネット検索で済ませました。
独学で臨める手応えを感じた
試験に向けて情報収集した結果、独学で臨める手応えを感じたことも大きなポイントです。
試験科目と過去問を見て、自分だけで対策できそうと自信を持てたようです。
私から見ると夫は下記の状態だったためと考えます。
・そもそもの学力が高い →筆記試験にアドバンテージ
・論理的思考力が鍛えられている →論文・面接試験にアドバンテージ
そもそもの学力が高い
夫は進学校の高校から国立大学へ現役合格しており、そもそもの学力が高いです。
なので筆記試験の過去問を試しに解いて手応えを感じ、独学で何とかなると思ったのでしょう。
学生時代の知識の貯金は大きいです。私は勉強が苦手で平凡な私立高校から推薦枠を使って大学に行った経歴なのですが、過去問は全く解けませんでした(笑)
論理的思考力が鍛えられている
夫は根っからの理系人間で民間時代は技術職。論理的思考力が鍛えられていました。
研究の世界では、結果の良い悪いに関わらずその結果に至った根拠を示す必要があるからです。
嫌でも論理的に考える習慣が身につき、論理的な説明が求められる面接試験や論文試験に対してアドバンテージとなりました。
また、職業柄プレゼンも多く人前で話すことに慣れていたので、面接でのアピールにも自信があったようです。
家でも集中して勉強できるタイプだった
夫は家でも集中して勉強できるタイプでした。
塾など勉強の強制力がなくても、さぼらず自分の意思で勉強できるタイプです。
そのため予備校に行かなくても勉強はできる、むしろ予備校に通う時間がもったいないとも考えていました。
(当時オンライン予備校があることは知りませんでした)
試験に落ちたら落ちたでしょうがないと考えていた
公務員はあくまで選択肢の一つで、試験に落ちたら落ちたでしょうがないと考えていました。
公務員転職だけでなく民間転職の活動も進めていて、また、何が何でも現職を辞めたい状況でもありませんでした。
このような気楽に試験勉強に臨める状況だったこともあり、まずは自力勝負の独学でやってみようと決めたわけです。
公務員試験対策の独学の流れ
公務員試験対策を独学でどう進めたのかを紹介します。
①公務員試験の情報収集をする
まずは受けたい自治体のウェブサイトから下記情報を調べました。
・試験科目
・各試験の点数配分
・過去問の傾向
・合格倍率
続いて論文試験の書き方、面接の質問集など試験対策に関する情報をネット検索で調べました。
筆記試験については本の方が勉強しやすいため過去問集を1冊購入しました。
②試験勉強スケジュールを立てる
情報収集した試験日程、配点、準備の難易度を踏まえ、試験勉強のスケジュールを立てました。
夫が立てた勉強スケジュールは下記のとおり。
一次までは筆記と論文(論文を優先)
一次後二次までは面接(履歴書もここで)
二次後三次まではプレゼン面接
受験する市役所の試験情報が下記で、それを踏まえたスケジュールとなっています。
・一次試験の一か月後に二次、二次の一か月後に三次
・一次に筆記、二次に論文と面接、三次にプレゼン面接
・二次の論文は一次の試験日に実施
・配点はプレゼン面接>面接・論文>筆記
各試験に配点差はありましたが、試験日の間は十分な間隔があったため、目先の試験に集中する作戦としました。
なお夫の場合は民間転職活動を先に進めていたため、始めから論文や面接でのPRネタがそれなりに仕上がっていました。
仮に一からのスタートであれば、一次試験に向けた勉強で筆記の優先度をさらに下げていたと思います。
③ひたすら試験勉強する
スケジュールを立てた後はひたすら試験勉強をしました。
1日3時間を目標に三次試験までの4か月間、毎日コツコツと勉強しています。
通勤や職場の昼休みなどの隙間時間は使えなかったので家での勉強です。
ちなみに夫の場合、試験勉強を始めてから一次試験までは1か月でした。
筆記試験の膨大な出題範囲を考えれば非常に短時間と感じるかも知れません。
これは筆記試験について下記の状況・判断により広く浅く勉強する作戦としたためです。
・配点が低かった
・社会人枠は大卒枠よりは難易度が低そうだった
・完全に仕上げるのは無理と判断した
・古文など苦手な分野は捨て科目とした
無理な作戦にも思いますが結果的には運良く受かることができました。
社会人で時間が足りなければ、自分なりに納得のいく作戦で臨むのも一つかと思います。
時間とお金に余裕があれば予備校は使うべき
ここまで夫の体験談から独学で臨む公務員試験対策について紹介しました。
だからといって予備校が不要というわけではありません。
逆に時間とお金に余裕があれば予備校は使うべきと考えます。
なぜなら情報収集や勉強においてプロの力を借りられるからです。
予備校がこれまでに蓄積したノウハウをもって勉強コースを提供してくれるので合格の近道となることは間違いないでしょう。
予備校を選ぶ場合は予算と相談しつつ、体験講座も活用しながら自分がこれだと思う予備校を慎重に決めましょう。
まとめ
社会人で働きながら独学で公務員に合格した夫が独学を選んだ理由、独学の流れについて紹介しました。以下にまとめます。
○独学を選んだ5つの理由
・時間がなかった
・お金を掛けたくなかった
・独学で臨める手応えを感じた
・家でも集中して勉強できるタイプだった
・試験に落ちたら落ちたでしょうがないと考えていた
○公務員試験対策の独学の流れ
①公務員試験の情報収集をする
②試験勉強スケジュールを立てる
③ひたすら試験勉強する
○時間とお金に余裕があれば予備校は使うべき